第281章 学校へ子供を迎えに行く

白川ゆらが声を枯らして叫んでも、九条時夜の表情はどこまでも平坦だった。

まるで彼女が非難している相手は、自分とは無関係だと言わんばかりに。

その埋めがたい温度差に、彼女は激しい焦燥感を覚えた。だが、過去の所業を見透かされることを恐れ、決して弱みを見せまいと必死りを取り繕う。

「白川ゆら、この件で一番の過ちを犯したのは、確かに俺だ」

彼女が言葉を切り上げるのを待ち、彼は淡々と口を開いた。

「あの時は確かに、お前を利用して彼女の気を引こうとした。だが結果として裏目に出た。彼女を傷つけ、お前にも迷惑をかけたな」

白川ゆらは奥歯を強く噛み締めた。その言葉は、鋭い刃となって彼女の胸を深々と...

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