第285章 ママがお兄ちゃんをいらなくなった!

秋月雫の赤く染まった目を見て、九条時夜は胸を締め付けられ、眉を深く潜めた。

「あいつらの安全は俺が保証する。俺を信じられないのか」

「何をもって保証するの」彼女は冷ややかな視線を彼に向けた。その瞳に宿る氷のような冷たさは、彼が今まで見たこともないものだった。「結婚すら裏切るような人間が、他人の子供をいつまで守れるっていうの。約束なんて、一番役に立たないわ」

怒りの裏にあるのは、深い失望だった。

それは、かつての無数の些細な出来事が積み重なってできた感情だ。

今の彼女は九条時夜を恨まないでいることはできるが、過去のすべてを何事もなかったかのように扱うことなど不可能だった。

何度も見...

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