第333章 子供は私のもの

秋月雫の泰然自若な様子に、誰もが一瞬言葉を失った。九条時夜でさえ、わずかに目を見開く。

だが彼はすぐに平静を取り戻し、鑑定書へ視線を落とした。

「持ってこい」

自分が開けば、どんな結果であろうと認める。子どもの身元を。

その瞬間から、誰にも否定させない。

「……私が直接見るわ」

根深稚子が封筒――厚手のクラフト紙の袋を手に取って、口を開いた。

九条時夜が眉をひそめ、反射的に一歩踏み出して奪い返そうとする。だが、秋月雫が彼の腕を掴んで止めた。

彼が思わず視線を落とすと、彼女は小さく首を横に振る。

「今が一番いい」

「……は?」眉間の皺がさらに深くなる。「どういう意味だ」

...

ログインして続きを読む