第101章

再び会議室へ戻ると、空気はひどく異様だった。

こちらとの提携はまもなく打ち切られるが、晴美と司はプロとして少しも感情を表に出さず、議事録の作成や法的な注記を淡々とこなしていく。

時間はゆっくりと流れた。

会議が終わるまで、和也と葵が戻ってくることはなかった。

晴美が眉をひそめて不審に思い、様子を探ろうとしたとき、田中社長が彼女の心を見透かしたように嘲笑った。

「藤原さんは痴情に厚いお方だ。自分の女に何かあれば、当然そちらを優先する。あの二人はとっくに帰りましたよ」

和也と葵は、すでにこの場を去っていた。

その言葉に、晴美の心は大きく沈み込んだ。

――しまった。また、はっきりと...

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