第百十三章

時間はゆっくりと流れていく。

外はバケツをひっくり返したような土砂降りだ。時折、稲妻が空を引き裂き、晴美の蒼白な顔を青白く照らし出していた。

長い行列の中、晴美と和也は肩を並べて立っていた。

和也がふと横を向くと、晴美の血の気のない横顔が目に入った。彼は軽く咳払いをして口を開く。

「大丈夫か?」

大丈夫なわけがない。

目の前に延々と続く行列を見ていると、晴美は怒りで爆発しそうだった。

すでに一時間以上が経過している。胃の奥から込み上げる焼けるような痛みが波のように押し寄せ、鎮痛剤を飲んだというのにほとんど効き目がない。

本当ならもう一錠飲みたいところだが、薬を入れているのはビ...

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