第122章

女の遠慮のない高笑いが、部屋中に響き渡る。

しばらくしてようやく笑い声を収めた葵は、傲慢に顎をしゃくり、指先でテーブルをコツコツと叩いた。

「別に大したことをするつもりはないの。ただ、あなたが探してる専門医を横取りするだけで十分。信じる? 私が電話一本入れるだけで、あなたがどんな名医を見つけてこようと、簡単に奪い取れるってこと」

晴美は目を細めた。

だが、心臓は早鐘のように打っている。

葵の言葉を疑う余地などなかった。

孤児院での健康診断の一件が、すでにすべてを証明している。

愛されているか、そうでないか。和也は葵のためなら、自分の信条に反することすら平気でやってのけるのだ。

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