第42章

晴美が振り返ると、いつの間にか背後に葵が立っていた。華やかな服に身を包み、高級ブランドのバッグを提げている。

その顔には微かな笑みが浮かび、口元には意味深な嘲りが滲んでいた。

晴美は思わず拳を握りしめた。なぜ彼女がこのジュエリーを?一体何を企んでいるの?

晴美の警戒しきった顔を見て、葵は得意げに微笑むと、わざとらしく猫撫で声を出した。

「ずっと私のこと恨んでるのはわかってるわ。でも、私にはどうしようもないこともあったのよ。あの時はただの誤解だったし。私、このジュエリーがすごく気に入ったから、だから……」

「無理よ」

葵が言い終わる前に、晴美はぴしゃりとはねつけた。

何があろうと...

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