第44章

「義姉さん、か」

孝紀はその言葉を何度も反芻し、どこか期待めいたものを滲ませた。

車を少し走らせた後、彼は再び病院へと引き返し、妹を車内に残して医師の診察室へ向かった。

「検査結果を見せていただけませんか」

なぜか、晴美が倒れたときのあの憔悴しきった姿を思い出すと、ただ事ではないような気がしてならなかった。

孝紀は誠実な態度で頼み込み、あろうことか封筒まで差し出した。

医師はそれを一瞥すると、静かに押し返した。

「申し訳ありませんが、患者様のプライバシーに関わることですので、外部の方にはお教えできません」

「病気なんですね?」

孝紀の声には、自分でも気づかないほどの焦りが混...

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