第62章

市内最大の規模を誇るその総合病院は、敷地面積も広大だった。

入院棟から健康診断のフロアまで、歩いてたっぷり十分はかかる。

ようやく孤児院のみんなの姿を見つけると、晴美は手鏡を取り出してメイクを確認し、問題ないことを確かめてから笑顔で駆け寄った。

「みんな、久しぶり! 体調はどう? 朝ごはんはちゃんと食べてきた?」

子どもたち一人ひとりに挨拶を済ませ、晴美は園長先生の前に立った。

「園長先生まで。子どもたちが絶食しなきゃいけないからって、どうして先生まで一緒に抜いてるんですか」

園長先生は高齢なうえ、低血糖の気がある。

今の青白い顔色を見れば、何も口にしていないのは一目瞭然だった...

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