第72章

心配そうなその瞳と視線がぶつかり、晴美は思わず吹き出した。

「もう、わかってるってば。そんなこと重要?私にとっては少しも重要じゃないわ」

晴美が心から笑っているのを見て、司は彼女が本当に吹っ切れたのだと信じた。

「よし、それじゃあ続けようか……」

怪しまれないよう、二人はしばらく時間を潰してから上の階へ向かった。

だが間の悪いことに、ちょうど営業終了の時間を迎えていた。

受付の女性は二人を見ると、愛想よく笑った。

「恋愛相談の方ですよね。また明日いらしてください」

そう言って、彼女は笑顔のままドアを閉めて去っていった。

その背中を見送りながら、晴美は眉をひそめる。

「普通...

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