第4章
崇勝の視点
俺は感覚を失ったまま、崩れ落ちた桟橋の前に立ち尽くしていた。
サルベージ隊のサーチライトが暗闇を縦横に引き裂き、海面を漂う木材や破片、そして——俺が直視したくないものたちを容赦なく照らし出していく。
3日。丸3日が経った。
俺はずっとこの場所から動かず、ここから離れることも、あの事実を受け入れることも拒み続けていた。
「鳥山様」
サルベージ隊の隊長が近づいてきた。その手には透明な保存袋が握られている。
「こちらが、見つかりました」
あのネックレスだ。深海の涙。
サファイアはすっかり血に染まり、赤黒い紫色へと変色していた。
俺の世界が、音を立てて...
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