第101章

 小村は慌てて答えた。『はい、すぐご一緒します……!』

 小村は浮き立つような足取りで、平津さんについて出ていった。

 去り際のあのはしゃぎようを見て、私は思わず言葉を失う。

 小村川人は私を自分の執務室へ通した。スタッフが温い白湯を一杯、そっと差し出してくれる。

 私は腰を下ろし、小村川人に切り出した。『小村様、申し訳ありません。うちの小村は在籍自体は長いのですが、財務管理の面はまだ弱くて……』

『平津主任にご迷惑をおかけするかもしれません』

 小村川人はふっと笑い、こちらも席に着いて雑談めいた調子で言った。

『かまいません。平津さんは財務のベテランです。小村に会社の回し方を...

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