第124章

監視モニターの中で、空野朱音が、身なりだけはやたら整った御曹司たちに抱きつかれていた。

酒をあおり、キスを交わし――挙げ句の果てに、ひとりが彼女の服の裾から手を差し入れ、身体を好き放題に撫で回している。

芸能界にいると、葉山瑞からそれなりに耳にする話がある。

名門の「若様」と「お嬢様」は、遊び方が派手だ、と。

そのときは、せいぜい性格が少し変わっていて奔放なんだろう、くらいにしか思っていなかった。まさか――ここまでとは。

以前の俺なら、空野朱音が他の男とあんなふうにしているのを見た瞬間、飛び出していって、そこにいる御曹司どもを片っ端から殴り倒していたはずだ。

だが今日は、妙なほど...

ログインして続きを読む