第158章

重くうなずいた。

――俺も、まったく同じことを考えていた。

三年前、俺が宮沢詩音を「契約の妻」に選んだとき、身辺は徹底的に洗ってある。

彼女は誰かと深い因縁を抱えているような女じゃない。ましてこの街で、彼女を傷つける理由を持つ人間なんて、いるはずがなかった。

それなのに今、詩音は何度も目に見える形で痛めつけられ、外へ出るだけで危険がつきまとう。

空野家――詩音の母親と空野家の過去の揉め事、そして空野家と俺の因縁。そこに結びつける以外、もう説明がつかない。

もし周防明広が本当に空野家に操られていたのなら。

空野家は、今回で終わりだ。

顔色がひどいことになっているのは自分でもわか...

ログインして続きを読む