第18章

 宮沢詩音に「もう付き合っている人がいる」と言われて、宮沢母は一瞬きょとんとした。

 けれど、すぐに気を取り直す。

 そして詩音に向かって言った。

「じゃあ、その彼氏を連れてきなさい。お母さんに会わせてちょうだい」

「それは……」

 詩音は露骨に言いよどんだ。

 その顔を見た宮沢母は、やっぱりねと言わんばかりに畳みかける。

「ほら見なさい。やっぱり嘘なんでしょ。周防明広さんとお付き合いしたくないから、そんな言い訳を考えただけじゃないの」

「こんなに長いこと一緒にいて、もし本当に彼氏がいるなら、私に黙ってるはずないでしょう? その彼をここに連れてくるか、周防明広さんと少し会って...

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