第7章
キラの視点
「くそっ!」
私は海へ飛び込んだ。
氷みたいに冷たい海水が鼻腔に流れ込み、必死に潜る。肺が破裂しそうだ。息が限界に達した、その瞬間――見つけた。水中に漂うデイモン。口元から血を滲ませ、目を閉じたまま動かない。
泳ぎ寄って腕を掴み、渾身の力で上へ引き上げる。部族の狼人たちも次々と飛び込み、何人かがかりで彼を足場のプラットフォームへ押し上げた。
「デイモン!」
膝をついて頬を叩く。
「起きて!」
反応がない。
胸の奥で、私の狼が狂ったように遠吠えを上げる。引き裂かれるみたいな痛み――絆を拒んだはずなのに、こんな姿を見れば、やつは哀鳴を止めてくれない。
...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
8. 第8章
縮小
拡大
