第114章バンディング・フォー・マネー

ニューヨーク研究所にて。

この由緒ある施設は前世紀に建てられ、いまでは老朽化と摩耗の兆しをあちこちに覗かせていた。

所長室で、ボブは重厚な木製の机の前に立っていた。

「ボブ、研究所の財政が火の車なのは分かっているな」所長は真剣な面持ちで机越しに言った。「全職員を抱え続けるわけにはいかん。君もそろそろ次の働き口を探し始めたほうがいい。猶予は二か月やる。その間に目途をつけろ」

ボブはその言葉に目を細めたが、表情は崩さなかった。

「所長、俺が辞めたら研究所が損するだけだ。もう一度考え直してくれよ。州立研究所が大金積んで引き抜こうとしてるのに、俺は彼女のために残ったんだぜ」ボブは食い下がった...

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