第123章彼は善きサマリア人でした

パワー・マンションのビル内。

エリック・フィリップスは、孤児院の土地取得に成功したことをゼネラルマネージャーのクーパーに報告したばかりだった。クーパーは心底感心し、エリックの手腕を惜しみなく褒めたたえた。

クーパーは、その土地の立地が抜群で、人気学区の不動産として開発する余地が大いにあると認めた。うまく回せば、軽く三億から五億ドルは稼げる――そう確信していた。

彼自身、以前からこの価値ある土地に目をつけていたという。だが孤児院という性格上、手を出すのを控えていたのだ。

エリックは当然、気分がよかった。自分が引き継いでからニューヨーク支社の収益は伸び続けている。それは能力の証明であり、祖...

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