第158話あなたには私をコントロールする権利はない

アリエルはくるりと身を翻し、エリックのほうを向いた。声には蜜のような甘さが滲んでいる。「ねえ、エリック。わたしアリエル。デートする気があるなら、いつでも電話して?」

おどけたウインクをひとつ残して、アリエルは猫のように歩き去った。取り残されたエリックは、ほろ苦い笑みを浮かべるしかなかった。

「エリック、前の仮面舞踏会覚えてるだろ? お前、正体バレたんだよ。うちの学校の生徒が山ほど来ててさ、掲示板に投稿しまくった。今じゃ、ほぼ全員がお前のこと知ってる」カイルが言った。

「了解」エリックはうなずき、ようやく腑に落ちた。

「エリック、まだ見てる!」シャロンはむっと唇を尖らせる。

「エリック...

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