第016話フリーランチなんてものはない

午後は、長くて退屈な授業が二コマ続いただけだった。それなのに、過ぎてしまえば瞬きほどの早さにも感じられる。その間じゅう、ケイデンは落ち着かずに待ち続けていた。校長が教室に現れ、エリックの退学処分を告げる――その瞬間を。だが、午後がまるごと終わっても、期待していた知らせは一度も届かなかった。

放課後。エリックは席を立ち、にやりと笑ってケイデンに言った。

「ケイデン、今日中に俺が退学になるって言ってたよな? でももう放課後だぜ。ほら、俺はこうしてピンピンしてる」

その言葉が落ちた瞬間、教室はざわめきでいっぱいになった。ケイデンの顔色はみるみる紫から青へと変わる。クラス全員の前で「エリックは今日...

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