第023話聴衆に衝撃を与える

「どういうことだ?」エドワーズ氏は二列目の席から、困惑したまま問いかけた。視線は壇上のエリックに釘づけで、顔色はみるみる灰色に褪せていく。見間違えるはずがない。瞬時にエリックだとわかった。――あれは、懲らしめてやると脅した相手ではないか?

だが、本来いま壇上にいるべきなのは、パワー・グループの新会長のはずだった!

「……ありえない! たまたま迷い込んだガキが舞台に上がっちまっただけだ!」エドワーズ氏は歯を食いしばり、怒りと動揺を押し殺した。信じられるはずがない。目の前の男が、パワー・グループの新会長だなどと。そんなこと、考えられるわけがなかった。

そのころ、会場後方のテーブルでは、ペギー...

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