第061話お前には資格がない」青ざめたティナはアンワーシーにしか見えなかった

ティナはエリックのほうへ振り向いた。その顔色は灰を塗ったように青ざめていた。

「……」声には切羽詰まった響きが混じる。「エリック、フレッドにはすぐ謝るべきよ。今すぐに。あの人の立場を考えたら、謝ったところで恥でもなんでもないわ」

言いながら、ティナの声には懇願するような調子まで滲んだ。エリックが頭を下げなければ、この場の流れを自分ではもう抑えきれなくなる――彼女はそれを痛いほど分かっていた。

「謝れだと? 冗談じゃない。あいつに俺の謝罪を受ける資格なんてない! たとえ親父がここにいたって同じだ。資格がない!」エリックは鋭く、きっぱりと言い切った。

その言葉は個室に衝撃を走らせ、場は一気...

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