第064章「祖父の不思議な贈り物」-シャンティタウン

エリックが帰宅すると、祖父が古びたソファのいつもの場所を占めて座っているのが目に入った。そこはふだん母が腰を下ろす席だった。

「エリック、戻ったか」ショーンは穏やかな笑みを浮かべて言った。

エリックは挨拶もそこそこに、母の容体をたずねた。「おじいちゃん、母さんはどう? 向こうでの療養は順調なの?」

ショーンの笑みがいっそう深くなる。「心配するな。わしが手配したんだ、万事うまくいってる。すこぶる元気だよ」

その言葉に、エリックの胸を安堵が満たした。「それはよかった……」

ショーンは座り直し、声音を引き締めた。「エリック、明日のニューヨークの競売はお前にとって重要だ。だから今日、わざわざ...

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