第067章ドナルドのレバレッジ「」「レバレッジ

「出るぞ」

ロイスはエリックに怨嗟のこもった視線を投げつけると、すぐさま踵を返した。二言三言と何かを言い足すこともなく、そのまま大股で立ち去っていく。

ロイスたちが去ったあと――

一行の姿が消えるや否や、カルロスはエリックに向き直った。

「フィリップス様、甥の無礼をお詫び申し上げます。あの不躾な振る舞いにつきまして、どうか私からもお詫びを……。甥に代わり、心よりお詫びいたします」

カルロスは深々と頭を下げ、丁重に謝罪した。

「気にするな」

エリックは手をひらりと振って取り合わなかった。カルロスほどの人物がここまでへりくだるなら、わざわざ事を荒立てる気にもならない。

その言葉に、...

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