第090話死ぬほど怖い「芯まで怖がって」終えたら

ビルは読み終えるや否や、手が勝手に震えだし、握っていた書類はばさりと床へ落ちた。

顔を上げ、エリックの視線とぶつかった瞬間、ビルの目には否定しようのない畏敬の色がきらめいていた。

車椅子の男――肌に刺青を這わせた男は、怪訝そうに眉をひそめた。「ビル、どうした……いったい何が……?」静まり返った部屋に、その声だけがやけに響く。落ちた書類は都合よく目の前に散らばっていた。好奇心に駆られた刺青の男は素早く身をかがめ、拾い上げると、ビルをそこまで動揺させたものを確かめるように目を走らせた。そして次の瞬間、車椅子の男の顔はみるみる強張った。

「こ……こ……これ……」

書類を見た刺青の男は目を見開...

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