第093話あなたに責任を取ってほしくない

「行かないで!」

エリックが踵を返して立ち去ろうとした、その瞬間だった。背後から、翡翠のように白く艶めく一対の手が彼の腰に絡みつく。

「行かないで、お願い……身体が変なの、苦しいの……助けて……!」

それから一時間半。激しい闘いの末、二人は深い眠りへと沈んだ。

エリックにとって、女を知るのはこれが初めてだった。正直なところ、どこか奇妙な感覚が残った。

さらに三時間後――悲鳴とともに、エリックは跳ね起きた。

彼は反射的にベッドの上で身を起こす。悲鳴の主は当然ティナだった。ティナは毛布を胸元まで引き上げて身体を隠し、今にも噛みつきそうな目でエリックを睨みつけている。

「この最低男! ...

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