第095章成功した人?

花婿はエリックが立ち去っていくのを見送り、奥歯を噛みしめて言い放った。「みすぼらしい格好をした貧乏人風情が、俺の結婚式で俺に向かってそんな口を利くか? 絶対に許さん!」

ここが自分たちの挙式の場だからこそ、今は手を出さなかったのだ、と花婿は腹の底で計算していた。普段なら、とっくに何人か呼びつけてエリックを叩きのめしていただろう。

「式が終わったら、きっちり思い知らせてやる」

そう吐き捨てると、花婿は踵を返し、再び客の出迎えに戻っていった。

一方のマデリンも、もう多くは口にしなかった。

ただ、心の中で思う。何年経ってもエリックは大して変わっていない。相変わらずぱっとせず、それでもなお、...

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