第7章

「どうして!?」戸口に立ち尽くし、手にしたスマホを震わせながら、私の声は裏返った。

 ルークはダイニングチェアの背もたれに深く寄りかかっていた。傍らのコーヒーカップは半分ほど空になり、すっかり冷めきっている。

 彼は口元に嘲笑を浮かべたが、その瞳はガラスの破片のように冷たく硬かった。

「よくもまあ、どの口が『どうして』なんて聞けるんだ?」

 爪が手のひらに食い込むほど、スマホをきつく握りしめる。リビングがひどく窮屈に感じられ、空気は重く息苦しかった。

「あなたのこと、軽蔑なんかしてない……絶対に」

「絶対に、だと?」彼はカップを激しく叩きつけた。茶色い液体がテーブルに飛び散り、ま...

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