第百十八章

ジェンが送ってきた写真を見て、マッテオは微笑んだ。ドレス店の中で撮られた集合写真だ。片側にはパラディーノ家の面々が立ち、興奮して手を振り上げながら笑っている。反対側ではジェンの友人であるジェイダとルーシーが、彼女たちと同じポーズをとっていた。そして中央には、彼の婚約者が立っている。父親にしっかりと抱きつき、目を細めているように見えるほど満面の笑みをカメラに向けていた。家族をここに連れてきてくれたことへの感謝を綴った長いメッセージを読みながら、マッテ-オの胸は熱くなった。自分が去るときの痛みが、これで少しでも和らげばいいのだが。

一枚の紙が顔に当たり、マッテオは顔を上げた。フランキーが媚び...

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