第7章 再会

念願叶って、私は東京の大学に入学した。専攻は情報管理。有名大学というわけではないけれど、とても満足している。

鈴木さんと石川君も交際を始め、二人の純粋な恋愛模様を見ていると、心から嬉しくなった。

「春野さん、東京に着いたら連絡を忘れないでね」

卒業式の日、高橋先生はそう言ってくれた。

「この一年余り、あなたの成長を見られて、本当に嬉しかった」

「先生、本当にありがとうございました」

私は深々と頭を下げた。

確かに、この一年で私は大きく変わった。以前よりも明るくなり、友情を信じられるようになり、そして、自分の心を深く理解できるようになった。

運命とは、時としてこのよ...

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