チャプター 167

エル視点

ショーンの目が興奮に輝いた。「ここで待ってて! 見せてあげるから!」私が止める間もなく、彼は家の方へ駆け出した。

私は心臓を激しく鳴らしながら、凍りついたようにその場に立ち尽くした。また似ている人? 最初はダコタ、今度は聞いたこともない先祖? 一体、何がどうなっているの?

すぐにショーンが戻ってきた。まるで貴重な宝物でも入っているかのように、両手でスマートフォンを握りしめている。「父さんが見てないときに撮ったんだ」彼は悪戯っぽくそう言うと、端末を掲げてみせた。「君自身の目で見なくちゃ」

画面を覗き込もうと身を乗り出した私は、息を呑んだ。そこに映っていたのは一枚の古い絵画――流...

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