第二十七章

レスター視点

俺は巨大なスクリーンを信じられない思いで見つめていた。両脇で拳を固く握りしめる。監視映像にはミラとロイの情事の生々しい一部始終が映し出されており、まるで腹を殴られたような衝撃だった。

これが、俺の知っているミラと同じ人間だというのか?

ミラがルーカスと関係を持った時、俺は頭の中で彼女のために言い訳をしていた。ルーカスが何か卑劣な手を使って彼女を無理やり従わせたに違いない、彼女は意に反して強制されたのだと、自分に言い聞かせていた。

だが、これは一体なんだっていうんだ?

ロイとミラが今夜まで二人きりになったことすらないのは、誰よりも俺がよく知っている。パックの集会で儀礼的な...

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