チャプター 64

エル視点

翌朝、私は朝食のテーブルでブラッドと向かい合って座っていた。気まずい沈黙が、私たちの間に流れていた。席についてから、どちらも一言も口を開いていない。聞こえるのは、食器が陶器に当たるかすかな音と、誰かが何かに手を伸ばすときの衣擦れの音だけだった。

昨夜、ブラッドは主寝室に戻ってこなかった。私たちはまた別々の部屋で寝る生活に戻っていた。そして正直に言うと、私はほっとしていた。

一人になる時間が必要だった。彼の顔を見ることができなかった。私たちの関係がどうなってしまったのか、整理することができなかったのだ。

私はお皿に視線を落としたまま、食べ物を機械的に、どんどん小さく切り分けてい...

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