第5章

 骨から皮膚を削ぎ落としてしまいたい衝動に駆られた。

 蛇口を全開にし、凍りつくような冷水を両手首に浴びせ続けたが、それでも足りなかった。ジェイソンの手の重みが、いまだ幻影のように肌にまとわりついている。まるで腐った肉の塊を素肌に押し付けられたような感覚。吐き気がする。

 だが、ここに隠れているわけにはいかない。

 水を止め、鏡を見つめた。黒いシルクが私の体を包み込んでいる――非の打ち所がなく、無機質で、冷ややかだ。

 ドラコンのために。今夜のために。私は下へ行かなければならない。

 扉を押し開け、側棟の廊下へと歩き出す。

 十歩も歩かないうちに、ジェイソンが立ち塞がった。彼は忠...

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