第478話

「彼は素晴らしい」とロジャーは輝く顔で言い、顔を上げて驚きに満ちた目で私を見つめる。「僕は―くそ、コーラ、こんなにも誰かを愛せるなんて思わなかった―」

「私のことはどうなの!?」

「君以外の誰かってことだよ」とロジャーは目を転がして言う。「君は僕のつがいだ、コーラ、もちろんそれは別だよ」

「そうでなきゃ承知しないわよ」と私はつぶやき、赤ちゃんに身を乗り出して、指先で彼の完璧な小さな顔の肌を撫でる。ロジャーが近づいて、私の頬にキスをする。

「ありがとう」と彼は言う、その声はとても小さくて私にかろうじて聞こえるほど。「君は驚くべき人だよ、コーラ。君に、そして彼に、そして君がこの子をこの世に...

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