チャプター 166

フレイヤ視点

私は訓練所の事務所のドアを押し開けた。決心はもう固まっている。朝日が窓から差し込み、事務エリアに長い影を落としていた。

エメット師匠は書類仕事から顔を上げた。コーヒーマグが唇まで半分ほど持ち上げられたところだった。「フレイヤ？　早いじゃないか。訓練が始まるまでまだ一時間はあるぞ」

「訓練に来たのではありません」私は決然とした足取りで彼の机に近づきながら言った。「戦士資格認定試験の申し込みをしたいんです」

コーヒーマグが宙で止まった。私の言葉を理解するにつれ、エメット師匠の目が見開かれる。「君が……なんだって？　試験を受けたいだと？　ここに来てまだ一週間しか経っていないだろ...