第121章

エルサ

「やめて!」疲労を忘れてパニックに突き動かされ、私はスマホを奪おうと前のめりになった。「ドレイク、ふざけないで!」

「ビデオ通話の方がいいかもな」彼は画面の上に指を浮かせたまま続けた。「お前が今、何をしているか。誰といるか。そいつにきっちり見せてやる」

腹の底が凍りつくようだった。「ただ様子を見に電話してきただけなの」私は必死に訴えた。声は絶望にひび割れている。「彼は知らないのよ――」

「何を知らないって?」ドレイクの声が危険な囁きに変わる。「お前が俺のものだってことか? 何度あいつのところに逃げ込んでも、結局は俺の元に戻ってきて、脚を広げ、俺のモノを欲しがって懇願するってこと...

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