チャプター 139

エルサ

熱いシャワーを浴びながら、体の奥で疼きが募っていくのを否定できなかった。彼の手が手慣れた仕草で私の体をまさぐり、胸を鷲掴みにし、乳首を摘ままれると、思わず喘ぎ声が漏れた。私の体は彼の愛撫を覚えていて、馴染みの薬物のようにそれに反応してしまう。そんな自分が憎かった。何もかもがあったというのに、中毒者が次の薬を渇望するように、未だに彼を求めてしまう自分が憎くてたまらなかった。

「こんなに感じさせてくれるのは、あなただけ……」彼の指が私の中に滑り込み、膝が砕けるほど感じてしまうあの場所を探り当てられると、私はシャワーの音にかき消されそうな声で、不本意ながらもそう認めていた。「それがあなた...

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