チャプター 148

ドレイク

彼女を見つけたのは、階と階の間にある非常階段の踊り場だった。そこにうずくまり、金色の髪が溶けた陽光のように肩からこぼれ落ちている。きつい蛍光灯の光の下でさえ、彼女は美しかった。疲れ果ててはいたが、それでも、美しかった。

俺は一晩中会議づくめで、リリアン・ヘイルの治療に関する最終的な詳細を詰めていた。すべてはエルサを俺に縛り付けておくためだ。

ポケットのフラスクから一口あおると、ウイスキーが心地よい熱さで喉を焼いていく。俺の中の狼が、空腹と焦燥に駆られてうずき、エルサ特有の――バニラと、まぎれもなく彼女自身の香りを嗅ぎつけた。その匂いで、俺のものが一瞬で硬くなった。

俺の存在に...

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