チャプター 18

エルサ視点

自分に注目が集まっているのを見て、ヴェラの声には自信が満ちていった。「それに彼女、陳列棚のそばにも長い間いました。パックの制御パネルをじっと見つめていて……」

ドレイクは眉をひそめ、その金色の瞳でヴェラと私を交互に見た。「それは確かなのか?」

ヴェラの目に涙が浮かんだ。言いたくないけれど言わざるを得ない、という完璧な演技だ。「どうしてエルサがこんなことをしたのか、私には分かりません……。もしかして、会社がこの提携で利益を得るのが嫌だったのかも? 特に、あなたがこのプロジェクトを私に任せた後でしたし……」

「この嘘つき女」あまりのショックに立場も忘れ、私は息を吐くように言った...

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