第247章

エルサ

次の瞬間、彼はその繊細な生地を掴んで引き裂いた。絹が裂ける音が辺りに響き渡り、私は息を呑んだ。

「それ、限定品だったのよ! いくらしたと思ってるの――このクソ野郎!」

私の抗議は、彼の唇に激しく塞がれて飲み込まれた。仕返しに彼の下唇に噛みつくと、血の味が広がる。彼が呻き、その声が私の体の芯まで貫いた。クソッ。彼の手は乱暴に、そして求めるように私の体を這い、その軌跡に炎の熱を残していく。

ストッキングのことなんて、もうどうでもよくなっていた。私に触れ、私を包み込み、私を喰らい尽くそうとする彼の感触以外、何もかも忘れてしまった。

私たちは寝室へともつれるように向かい、彼の服が点々...

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