チャプター 85

エルサ

翌朝、クレセント・インダストリーズの人事部から面接の案内メールが届いた。気分が高揚した。そこはどちらの「群れ」とも関わりのない会社だったからだ。私はすぐに承諾し、翌日の面接を予約した。興奮のあまり、椅子の上で飛び跳ねんばかりだった。

三時間後、別の一通が届いた。

『ヘイル様

誠に残念ながら、ご応募いただいたポジションはすでに採用が決定いたしました。クレセント・インダストリーズへのご関心に感謝いたしますとともに、今後のご活躍をお祈り申し上げます。』

私は信じられない思いで画面を見つめた。「ふざけないでよ……」私はそう呟き、デスクを手のひらで叩いた。「クソッ!」

面接のオファー...

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