チャプター 42

ヴィクトリア視点

リチャードの表情は冷徹なままで、それが私のパニックをさらに煽った。どうにかして彼を取り戻さなければならない。

「キャシーに対して完璧な母親じゃなかったことは認めるわ」私は頬を涙で濡らしながら訴え続けた。「でも、あの子を本気で傷つけようなんて思ったことは一度もないの。ただ……私はあの子を我が子のように愛せなかっただけ。だってリチャード、私はずっと私たち二人の子供が欲しかったんだもの!」

彼の顎がぐっと強張った。それでも私は構わず、震える手でバッグの中に手を伸ばした。取り出したのは小さな手紙の束――端が擦り切れ、何度も読み返されて折り目がついたものだ。

「これを覚えている...

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