第317話

コーラ

「あの、エラを呼びに行った方がいい?」私は躊躇いながら尋ねる。今すぐここでロジャーと一緒にいる安心感の中ですべてを話したい気持ちはあるけど、エラもきっとこれを聞きたがるだろう。正直なところ、同じ話を二度したくないというのもある。

ロジャーは一瞬じっとしていたが、やがて動き出した。「もちろん、コーラ」彼は私の肩から腕を外してベッドから降りる。「今呼んでくるよ—」

彼がドアに向かって歩き始めるのを見て、私はすぐに彼のそばの温もりが恋しくなった。突然、この部屋に一人でいたくないという強い気持ちがわいてきた。「一緒に行くわ」私は急いで言い、ベッドから滑り降りて彼の横に移動した。

「わか...

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