第439章群衆の承認

エラ

私たちはすぐに宮殿の大広間へと移動した。数日前に代表団と会見した場所だ。シンクレアと私は入口脇の小部屋で静かに待機している。第一の間にいた人々が第二の間の席に移動するのを待っているのだ。そこにはすでに何千人もの人々が待ち構えている。第一の間には私たちの国民のほんの一部しか入れなかったが、大広間ははるかに広い。

そして、満員だ。

ドアの窓を覆う小さなベルベットのカーテン越しに覗き込むと、私たちと共に祝うために集まった大勢の人々が見え、思わず小さな悲鳴を上げてしまう。ラフェにも見せようと彼を抱き上げると、肩に手が触れ、振り返った先には姉の輝く顔があった。

「エラ!」コーラは笑いながら...

ログインして続きを読む