第447章レセプション

「エラ」

コーラとロジャーの披露宴は夜遅くまで続いたけど、私にとっては最高の時間だった。今週初めて、シンクレアと私が注目の的にならず、ただパーティーを楽しめたんだから。

まあ、完全にそうとも言えないけどね。私たちはやっぱり国王と女王で、義務を完全に無視するわけにはいかない。でも、コーラとロジャーが会場を回って、すべての来賓に挨拶して出席に感謝するという役目を担ってくれると、私たちはずっと楽になる。

ダンスの合間に炭酸飲料を飲みながら、私は微笑む。ロジャーがコーラを自分の側に寄せ抱きながら、知らない人たち——たぶんコーラの医学部時代の古い友人たち——と話しているのを見ていた。

「彼は一晩...

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