第487話パワフルな贈り物

「エラ」

コーラは両手のひらで顔を拭う。「ごめんなさい」と彼女は言う。「私ただ…ちょっとパニックになっちゃって」

「あのビジョンは悪いものじゃなかったわ」と私は言う。「本当に、悪くなかったの。それに私たちも分かるわ—洗礼式から出てきたときにプールに飛び込んだみたいな顔してたら?私だってパニックになってたわよ!」

「そうね」と彼女はつぶやき、私のお腹をちらりと見る。「たぶん6ヶ月後に意地悪で同じことをしてやるわ、あなたがどう思うか見てみたいし」

その時、私は笑い声を上げた。その音に自分でも驚いたが、コーラの顔にもためらいがちな笑顔が浮かぶ。

「そうそう、そんな顔だよ」とロジャーがつぶや...

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