第61話

エラ

「ちょっと何?!」私は驚いて叫んだ。きっと聞き間違えたに違いない。シンクレアがたった今言ったことなんて、あり得ないはず。

彼は微笑みながら、私のお腹の柔らかい肌に円を描くように指で触れた。「ちゃんと聞こえたでしょ」と彼はからかうように言った。

「完全に裸で?」私は唖然として口を開けたまま、その考えだけで顔を赤らめた。「みんな?子供たちまで?」

「前にも言ったけど、シフターは人間のように裸体とセックスを結びつけないんだ。それが私たちの自然な状態なんだよ」シンクレアは優しく説明した。「誰も自意識過剰にならないよ。恥ずかしがることなんて何もないんだから」

今日の午後、彼が部屋に入って...

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