私の仲間を探す

セイン

銃弾が飛び交い、あちこちで白兵戦が繰り広げられるコンパウンドの中を、アイラを引っ張って進むのはまったくの悪夢だ。俺の内の狼は、彼女をここから連れ出せと激しく急き立てているが、同時にタイラーを救った彼女を誇らしくも思っている。彼女は顔を上げ、警戒を怠らず、集中している。神経が張り詰めているのは感じ取れるが、動揺はしていない。彼女の狼の本能がその身を支えているのだ。リトルウルフは、俺たちが思っていた以上の戦士なのかもしれない。彼女が受け継いだ称号が示すような、か弱いお姫様ではまったくない。

いや、彼女はこの任務に完全に集中している。俺と俺のチームに対する百パーセントの信頼と自信。それだ...

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