457 回

アイラ

朝からずっと、小屋の中を静かな意志で動き回っていた。台所のカウンターはつやが出るまで拭き上げ、ソファに置いてあった毛布はきちんと重ねて畳み、行き場を失っていた物はひとつ残らず本来の場所へ戻した。レモンの洗剤の香りが、まだ空気の中にほのかに漂っている。

その全部が、どうしようもなく心を落ち着かせてくれる。すべすべした木のテーブルに手のひらを滑らせながら、私はふと笑ってしまう。かつての暮らしがどれほど空っぽで冷たかったかを思い出すからだ。毎日毎日、手をかける価値のある家が自分にあることが、いまだに信じられないほどありがたい。人生は驚くほど良い方へ急転して、私は一日一日を目いっぱい生き...

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